ChatGPT File Libraryは、ChatGPT内のファイルライブラリです。
以前は、会話にアップロードしたファイルはそのチャットで使う一時的な資料に近いものでした。File Libraryでは、アップロードしたファイルやChatGPTが作成したファイルをアカウントに保存し、後から探す、ダウンロードする、削除する、新しい会話で再利用するといったことができます。
これにより、ChatGPTは一時的なチャット画面ではなく、継続的な資料ワークスペースに近づきます。
最新の提供範囲
OpenAIの2026年5月14日のChatGPT Release Notesによると、File LibraryはFreeとGoユーザーにも拡大され、欧州経済領域のユーザーも対象に含まれます。同時に、プラン横断のストレージ管理も追加されました。
一方、専用のFile storage and Libraryヘルプページには、確認時点で古い提供範囲が残っていました。このため本文では、より新しい2026年5月14日のRelease Notesを基準にします。ただし、実際に表示されるかどうかはロールアウト、地域、アプリのバージョンに依存します。
保存されるファイル
ChatGPTは、アップロードまたは作成した次のようなファイルを保存できます。
- 文書
- スプレッドシート
- プレゼンテーション
- 画像
- ChatGPTが生成したファイル
生成画像は引き続きImagesタブにも表示されます。File Libraryは、アップロードファイルと生成ファイルをまとめて管理する場所です。
PDF分析、表計算、文書作成、プレゼン資料の編集をよく行うなら、同じファイルを何度もアップロードする手間を減らせます。
新しい会話で使う方法
対応クライアントでは、入力欄付近の添付または追加メニューからAdd from libraryを選び、再利用したいファイルを選択します。
Release Notesでは、LibraryとRecent filesがWeb、iOS、Androidで利用できることも説明されています。
検索と管理
Web版では左サイドバーからLibraryに入り、アップロード済みファイルと生成済みファイルを管理できます。
ファイルは種類や由来で絞り込めます。ヘルプページでは、アップロードファイル、生成ファイル、画像、文書、スプレッドシート、プレゼンテーション、PDFなどのフィルターが挙げられています。
ストレージ使用量はSettings > Storageから確認できます。ファイルはLibraryから直接削除できます。
プラン別容量
2026年5月14日のRelease Notesでは、容量は次のように示されています。
| プラン | File Library容量 |
|---|---|
| Free | 500 MB |
| Go | 4 GB |
| Plus | 20 GB |
| Business | 20 GB |
| Pro | 100 GB |
この容量には、アップロードしたファイルとChatGPTが作成した文書、表、プレゼン、画像が含まれます。
単一ファイルの制限
OpenAIのヘルプページでは、次の制限が示されています。
- GPTまたはChatGPT会話にアップロードするファイルは最大512 MB
- テキスト・文書ファイルは最大200万token
- CSVやスプレッドシートは通常約50 MB、行の大きさに依存
- 画像は1枚最大20 MB
これはアカウント全体の容量とは別の制限です。
削除とダウンロード
ファイルは手動で削除するまでアカウントに保存されます。
Libraryでファイルを選択し、削除またはゴミ箱アイコンを使います。OpenAIの説明では、削除後はアカウントからすぐに取り除かれ、通常30日以内にOpenAIのシステムから完全削除される予定です。ただし、匿名化済みでアカウントと切り離されている場合や、安全・法的義務で保持が必要な場合は例外があります。
ファイルはLibraryからダウンロードすることもできます。
Temporary Chatでは保存されない
Temporary Chatでアップロードしたファイルは、アカウントやLibraryに保存されません。
File Libraryは長期再利用のための機能で、Temporary Chatは一時的・機密性の高い・長期文脈を残したくない作業に向いています。
データとトレーニング設定
OpenAIのヘルプページでは、ファイルとチャットはユーザーの設定とData Controlsに従うと説明されています。
Memoryが有効な場合、ファイルやチャットが会話間で役立つ情報の記憶に使われる可能性があります。個人向けサービスでImprove the model for everyoneが有効な場合、アップロードファイルを含むChatGPTへの送信内容がモデル改善に使われる可能性があります。この設定はSettings > Data Controlsでオフにできます。
File Libraryはローカルフォルダーではなく、クラウドアカウント機能です。アップロードしてよい資料かどうかを先に考える必要があります。
向いている使い方
同じPDFやレポートの継続分析、授業資料や会議資料の再利用、ChatGPTが生成した文書や表の再編集、複数会話での素材共有に向いています。
一方で、身分証明、契約書、医療記録、財務明細などの機密資料、正式なクラウドバックアップ、社内文書の無確認アップロードには向きません。
まとめ
ChatGPT File Libraryの価値は、単にファイル一覧が増えたことではありません。ChatGPTを一回限りの会話ツールから、資料が蓄積するワークスペースへ変える点にあります。
その分、古いファイルの整理、容量確認、通常チャットとTemporary Chatの使い分け、Data Controlsの確認が重要になります。